アムロジピンで歯茎が腫れる?カルシウム拮抗薬(降圧剤)の副作用とは

 

  • 歯茎が腫れる
  • 口の中がにがい
  • 会話や食事がつらい
  • 口が渇く

 

このような症状の患者さんがいらっしゃいました。
話をきくと2ヵ月前から降圧剤を服用しているとのこと。

 

降圧剤の中には歯茎が腫れる副作用が出現するものもあります。

 

アムロジピン(カルシウム拮抗薬)の特徴

この患者さんはアムロジピンという降圧剤を服用されていました。
アムロジピンとは降圧剤であるカルシウム拮抗薬の一種です。

 

カルシウム拮抗薬には以下の特徴があります。

  • 降圧効果が高い
  • 価格が安い
  • 安全性が高い

 

このような理由から高血圧治療の第一選択とされる場合が多くあります。
またカルシウム拮抗薬の中でもアムロジピンには以下の特徴があります。

 

  • ジェネリックのため、より価格が安い
  • 作用時間が長く1日1回の服用でよい
  • カルシウム拮抗薬の中でも副作用が少ない

 

 

ジェネリックと聞くと正規品(先発品)の方が安心なのでは?
安かろう悪かろうじゃないの?
ジェネリックだから副作用があるのでは?

 

このように思う方も少なくありません。
しかしジェネリックも厚労省から正式に許可が出ている医薬品です。

 

なぜ価格が安いのかというと先発品は開発のために莫大な費用がかかっています。しかしジェネリックはもともと効果や安全性が証明されているものを利用して作られるため、開発を一から行う必要がないのです。

 

そのため先発品の開発費を回収するため、一定期間はジェネリックを作ってはいけないという決まりがあります。本や画像の著作権のようなものですね。

 

以上のような理由からジェネリックは正規品よりも安い価格になっているのです。

 

アムロジピンで歯茎が腫れる?

少し脱線しましたが話を戻すと、カルシウム拮抗薬の副作用の一つに歯肉増殖があります。発生確率はそれほど高くはありませんが、広く使用されている薬であるため、副作用が発生する患者さんが一定数いらっしゃいます。

 

冒頭の患者さんもこの副作用で悩まれていました。
しかしカルシウム拮抗薬だから歯肉増殖の副作用があるというわけではありません。カルシウム拮抗薬の中でも歯肉増殖を起こすものと起こさないものがあります。

 

カルシウム拮抗薬の中でもニフェジピンが歯肉増殖の発生確率が最も高いとされています。英国における調査ではニフェジピンによる発生確率は6.3%で、女性よりも男性の発生率が約3倍であったとの報告があります。

 

実はカルシウム拮抗薬の中でも種類によって歯肉増殖の発生確率は異なります。

 

日本医事新報社の記事より抜粋

歯科治療を受けたCa拮抗薬の服用者1533名を対象として,17種類のCa拮抗薬による歯肉増殖症の発生頻度を調査

ニフェジピン 7.7%

ジチルアゼム 4.0%

マニジピン  1.8%

アムロジピン 1.3%

ニソルジピン 1.1%

ニカルジピン 0.5%

 

カルシウム拮抗薬の中でも発生確率が異なる原因は不明とされています。

 

対処方法

その他のカルシウム拮抗薬で歯肉増殖が見られなかったため、カルシウム拮抗薬の違う種類へと変更することで症状が治まる場合もあるようです。

 

症状がひどい場合は主治医へ相談されてみて下さい。

 

また歯のプラークとも関係があります。
歯肉増殖により歯茎や歯間に食べカス等が詰まりやすくなるため、細菌増殖が起こりやすくなります。

 

これがさらなる歯肉増殖を起こす原因です。
歯肉増殖が重症でない場合は口腔清掃などのしっかりとしたブラッシング等の対処により症状が改善する場合もあります。

 

アムロジピンのその他の副作用

アムロジピンの正確な副作用発生率の詳しい調査は行われていません。
ただ先発品であるノルバスクやアムロジンでは約4~10%とされているため、アムロジピンも同様だと考えられています。

 

アムロジピンの主な副作用としては以下のものがあります。

  • ほてり
  • めまい・頭痛
  • 浮腫
  • 動悸・頻脈・徐脈
  • 浮腫        など

 

いかがでしたでしょうか。
カルシウム拮抗薬を服用されている患者さんでも、歯茎の腫れが薬の副作用だとご存知ない方も数多くいらっしゃいます。

 

どのような薬もそうですが、服用中に気になる症状があった場合は、医師もしくは薬剤師に一度相談されてみて下さい。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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