動脈硬化が進行した血管の状態をよく
『錆びた水道管』
『経年劣化したホース』

 

このように表現されることがあります。
でもいまいちピンときませんよね。

 

実際に動脈硬化が進行した状態のCT画像を見てみましょう。

 

動脈硬化のCT画像

 

こちらが動脈硬化の腹部CT画像です。

血管の中に白いものが写っています。
これが動脈硬化が進行した状態のものです。

 

 

医学用語で石灰化といいます。
CTの優れている点の1つがこの石灰化の抽出です。

 

 

特に石灰化の抽出で有用なのが心臓の血管。
心臓を栄養している血管を冠動脈といいます。

 

この冠動脈が心筋という心臓の筋肉に血液を利用して栄養を送っています。しかし石灰化や狭窄があると、心筋へ届く血液量が減少してしまいます。

 

その結果、心筋梗塞を起こしてしまうのです。

 

CT画像の石灰化の正体

この石灰化はカルシウムがプラークに沈着したものです。
プラークとは主にコレステロールをもととして作られる血管内にできる瘤です。

 

カルシウムの沈着は身体のいたるところで起こりうる現象です。
血管内、脳、乳腺など。

 

 

ただ、石灰化 = すべて異常所見 というわけではありません。

 

 

例えば脳。
硬膜やくも膜、松果体、基底核といった部位は生理的な石灰化(異常なし)なものです。

 

血管内石灰化の治療法は?

血管狭窄の場合はステント挿入や冠動脈のバイパス手術などがあります。しかし、石灰化を取り除くための治療法はカテーテルを用いた治療方法しかありません。

 

カテーテルを挿入し、ロータブレータという先端が人工ダイヤモンドで作られたドリルで石灰化部分を削るという治療です。

 

ただ、こちらの治療法は限られた施設でしか施行できず、まだ治療数も多くはありません。

 

一般的には石灰化が起こってしまった場合は治ることはありません。現在起こっている石灰化をこれ以上進行させないようにすることしかできません。

 

錆びた水道管から錆が剥がれて、通り道が塞がるのが梗塞です。
そうならないためにも、普段の生活から気を付けましょう。

2 件のコメント

  • 脳に石灰化がと言われました。私は、買い衰退低下症で、副腎ホルモン、コートリルの飲み忘れ、甲状腺ホルモン用のチラージンを服用していますが、同じく飲み忘れがあり、これを少し増量することで進行を予防することが出来るでしょうか?また、ストレスと言ってアルコールを多飲していますが、本日からやめるようにしようと思います。これも進行を止めることが出来るでしょうか?他に進行を止める方法がありましたらアドバイスをお願いします。年齢は75才男性です。現在会社経営をしており、人材不足と社員の問題で悩んでおります。脳のCT取り直しですが、PET検査が有効でしょうか?よろしくお願いします。

    • 和田様

      コメントありがとうございます。
      薬に関しては薬剤師に確認してみます。

      石灰化とのことですが、こちらの記事では『血管の石灰化』を
      前提として記載しております。

      脳や血管に限らず石灰化はどの臓器でも起こりうるものです。
      石灰化は『生理的石灰化』と『病的石灰化』に分けられます。

      年齢とともに生理的石灰化が起こるのは致し方ないことです。
      75歳という年齢で石灰化がまったくないという人はほとんど
      いません。

      アルコールに関しては石灰化との関連はあまりないという論文があります。
      ただ脳の萎縮とは深い関連があるので飲みすぎはよくありません。

      適量(1日1杯程度)を楽しむぐらいであればいいと考えます。

      PET検査については主に悪性腫瘍を見つける検査です。
      石灰化をメインで検査する場合はCTがもっとも抽出に
      優れます。

      当たり障りのないアドバイスですが石灰化の進行を止めるには
      栄養バランスのいい食事と適度な運動が一番です。

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