血圧の正しい測定方法は?左右差や時間帯(タイミング)や部位について

2017年現在日本の家庭には何台の血圧計が稼働していると言われているかご存知ですか?

 

その数はなんと4000万台以上
しかしそのうち正しい血圧測定を行っているのはごく少数であるとも言われています。

 

測定法によっては値に大きな誤差が生じてしまう血圧計。
高血圧の診断には病院での測定値よりも家庭での測定値が基準として用いられます。

 

正確に診断するためにも正しい測定法で血圧を測りましょう。
少し前置きが長いので測定法だけ知りたい方は目次の4番目『正しい測定法』をクリックして下さい。

 

左右差について

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一言で血圧測定といっても

 

『右で測定する場合と左で測定する場合、どちらがいいんだ?』
『左右で違いがあるのか?』

 

と思ったことはありませんか?実は左右による違いがあるんです。

 

左と右

心臓は体の正中より左側に位置しているため、右と左では心臓からの距離が違います。
さらに利き腕によっても筋肉量の違いから腕の太さや血管の大きさに左右差がある場合もあります。

 

『じゃあ左右どっちで測ればいいんだ?』

 

ということになりますが
厚生労働省が日本高血圧学会のガイドラインに沿って推奨しているのは

 

 

左右どっちも測りましょうということです。

 

 

ちょっとめんどくさいなと思いませんでしたか?私もです。
しかしきちんと裏付けされた理由があるんです。

 

血圧の変動

血圧は1日のうち常に変動しています。
リラックスしている時、歩いたとき、食事の前後など。

 

そのため左右を測定しても同じ値になるということはほとんどありません。しかし、

 

 

左右での血圧の測定値が15〜20mmHg以上の差がある場合は注意が必要です。
動脈硬化が進行している可能性があるためです。

 

 

片腕だけでは見落としてしまう動脈硬化も両腕の血圧測定で判明する可能性があるため、積極的に摂り入れた方がよいでしょう。

 

片側だけで測定する場合は利き腕ではない腕での測定をお勧めします。

 

測定の時間帯(タイミング)いつ測ればいいのか

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1日のうち最も血圧が低いのは睡眠中です。
朝目覚めてすぐは日中よりも低い測定値になります。

 

日中に活動するにしたがって血圧は高くなっていきます。
ではいつ測定すればいいのか?

 

実は一人一人の生活リズムがあるため明確な規定は今のところ存在しません。
ただ日々の血圧の変化は高血圧の方も正常血圧の方も把握しておくに越したことはありません。

 

そのため毎日時間を決めてできる限り同じ時間帯に測定することが最も望ましいとされています。一般的に推奨されているのは

 

起床後1時間以内(排尿後、食前、服薬前)

就寝前

 

1日2回の測定です。
測定の際は1~2分の安静後、心拍数を落ち着かせてから測るよう心がけましょう。

 

測定部位について

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現在家庭用血圧測定は様々なものが販売されています。
指先や手首で測定するものもありますが、やはり誤差が大きくでてしまいます。

 

ここまで読んでいただいて察しのいい方はお気づきかと思いますが、心臓からの距離が遠すぎるのです。

 

 

病院と同じで肘より少し上の上腕での測定がより正確に測定することができます。

 

正しい測定方法

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お待たせ致しました。
ずいぶんと引っ張ってしまいましたが、具体的な測り方をご紹介します。

 

たかが血圧と思われるかもしれませんが、見えない体の中の状態を教えてくれる重要な数値です。

 

病院でも救急対応時や手術中、急変時はまず血圧を見ます。
それほど血圧というものは臨床の現場では重要視されているのです。

 

では家庭での血圧の測り方を見ていきましょう!!

 

①椅子に深く腰掛ける

②背筋を伸ばしリラックスする

③測定部位である前腕を心臓と同じ高さにする

④厚手の上着は脱ぐ

⑤カフ(腕に巻く帯)がズレてないか

⑥測定中に話したり物を食べたりしない

 

血圧は些細な事でも変動します。
測定中に声を出すだけでも上下してしまうためなるべく静かに測定しましょう。

 

血圧を測り方はわかったけど、どのくらいの値で高血圧を気にした方がいいの?という場合はこちらをご覧ください↓

 

高血圧の確定診断

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高血圧の診断に至るためには偽高血圧でないかどうかを正しく判断しなければなりません。家庭での血圧と病院での血圧が異なる場合があります。

 

日本高血圧学会ガイドラインにも高血圧確定診断と白衣高血圧と仮面高血圧の3つの診断が明記されています。

 

高血圧は診察室血圧と家庭血圧の2つにより判断されます。
診断の際、優先的に考えられるのは家庭血圧です。高血圧の確定診断は

 

  • 診察室血圧が140mmHg/90mmHg 以上
  • 家庭血圧が 135mmHg/85mmHg 以上

 

 

で診断がなされます。
※2017年現在の日本での値です。アメリカでは120mmHg以上を高血圧とする動きがあり注目を集めています。

 

これがどちらか一方が基準値以下であった場合を白衣高血圧or仮面高血圧と定義しているのです。

 

白衣高血圧

家庭血圧が正常で、病院での血圧値が高かった場合です。

高齢者に多くみられます。病院での測定のための緊張や異常がないかの不安が大きな原因と考えられています。しかし、これらの原因はストレスによるもののため、高血圧のリスクと考えられている一面もあります。

 

仮面高血圧

家庭血圧が高値で、病院での血圧値が正常である場合です。

こちらは白衣高血圧と逆で病院にいる安心感から血圧が安定すると考えられています。しかし、白衣高血圧に比べ家庭や職場でのストレス、生活リズム、測定方法など様々な因子が含まれるため、まずは正確な家庭血圧の測定が必要となります。

 

 

まとめ

  • 血圧は両腕での測定が望ましい
  • 片側のみの場合は利き腕ではない方で測定する
  • 測定は起床後と就寝前の2回のできるだけ同じ時間帯で
  • 測定部位は上腕

 

測定方法

  1. 椅子に深く腰掛ける
  2. 背筋を伸ばしリラックスする
  3. 測定部位である前腕を心臓と同じ高さにする
  4. 厚手の上着は脱ぐ
  5. カフ(腕に巻く帯)がズレてないか
  6. 測定中に話したり物を食べたりしない

 

診断には偽高血圧として

  • 白衣高血圧
  • 仮面高血圧

 

 

いかがでしたでしょうか?

現在は病院での血圧よりも家庭で測定した血圧をもとに治療が進められます。

測定値により降圧剤の処方も変わるため、日頃から自分の正しい血圧を把握しておくことも重要ですね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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