コレステロールの基準値は?年齢別の平均値と脂質異常症の診断基準!

 

健康診断でコレステロールの値が高いと気になりますよね。

 

実はコレステロールの基準値、日本では現在意見がわかれています。

 

日本人間ドック学会・健康保険組合連合と動脈硬化学会・日本医師会が推奨する基準値にズレが生じています。

 

日本人間ドック学会・健康保険組合連合の推奨する値は男性は一律です。
しかし女性は年齢によって値が異なるのです。

 

コレステロールの基準値

コレステロールの基準値を以下に掲載します。

 

日本人間ドック学会・健康保険組合連合会は2014年に新基準を発表しています。
しかし日本動脈硬化学会は従来通りの基準値としています。

人間ドック学会 動脈硬化学会
男性 女性 共通
世代共通 30~44歳 45~64歳 65~80歳 性別・世代共通
LDL(悪玉) 72~178 61~152 73~183 84~190 60~119
HDL(善玉) 30~95 35~100  40~90
中性脂肪 30~149 32~134 30~149
総コレステロール 151~254 145~238 163~273 175~280 140~199

 

女性が年齢別で分かれている理由

女性が年齢により基準値が異なる理由は女性ホルモンに関係があります。

 

女性ホルモンであるエストロゲンにはLDLを分解する作用があります。このエストロゲンは年齢とともに分泌量は減少していきます。

 

そのため、年齢とともに許容される基準値が異なるのです。

 

基準値に違いが生じる理由

なぜ基準値がまとめられないのでしょう。
上記の日本人間ドック学会からの新基準が発表され、動脈硬化学会や医師会からは反論が出ました。

 

個人的な意見ですが、おそらく『健診』と『臨床』の認識の違いではないかと思います。

 

臨床ではやはり高血圧・動脈硬化が原因での血管障害疾患は非常に多くあります。

 

また基準を引き下げるエビデンス(根拠)も不確定であるため、臨床の立場からすると慎重にならざる得ないのではないでしょうか。

 

日本の基準値は国際的に見ても、厳しい数値設定になっていますし、日本人は欧米・欧州と比べHDLの値は高いことから、今後の動きに注目したいところです。

 

年齢別の平均値

このように基準にバラつきがあるコレステロール値。
そのため参考までに年齢別の平均値を参考にしてみて下さい。

 

男性

 脂質\年代 30代 40代 50代 60代 70代
LDL 108 115 126 125 117
HDL 53 53 53 51 50
中性脂肪 176 172 161 160 135
総コレステロール 196 203 199 195 182

 

女性

 脂質\年代 30代 40代 50代 60代 70代
LDL 108 121 125 118 112
HDL 63 62 60 57 56
中性脂肪 96 112 140 146 143
総コレステロール 186 200 218 223 215

 

LDLに関しては正式な統計情報がなかったため、別資料からの抜粋です。LDL以外は循環器疾患の調査結果より引用しています。そのため一部計算式と合致しない値があります。予めご了承下さい。

 

脂質異常症の診断基準

では脂質異常症の診断基準はどうなっているのでしょうか。
日本動脈硬化学会では以下のように定められています。

 

LDLコレステロール 高コレステロール血症 140mg/dl以上
境界域高コレステロール血症 120~139mg/dl
HDLコレステロール 低HDLコレステロール血症 40mg/dl未満
中性脂肪 高テリグリセライド血症 150mg/dl以上

 

こちらは空腹時採血の値です。(10時間以上の絶食を空腹時とする。ただし水、お茶の水分摂取は可)

 

この値からわかるように、動脈硬化学会や医師会が提唱する値では診断が下りる値でも日本人間ドック学会の新基準では健康な基準値の範囲におさまっています。

 

このあたりはよく医療費問題や製薬会社の利権など取り沙汰されています。

  • 診断基準が甘くなれば薬の処方が減る
  • 病名がつかなければ病院の利益が減る

 

このような理由から値の引き下げに多くの反対の声があるとも言われています。ただ現場を見ていて言えることは、

 

 

血圧やコレステロール値は基準値内に治めておくにこしたことはないということです。

 

 

脳梗塞や脳出血、心筋梗塞の発症者の多くは高血圧や脂質異常症の患者様です。もちろん正常値の範囲内の方でもこれらの疾患を発症することはあります。

 

ただやはり高血圧や脂質異常症は血管性障害の大きなリスクです。

 

もしあなたが高血圧や脂質異常症であった場合は、まずは改善への取り組みを始めることを強くお勧めします。

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