降圧剤をやめるとどうなる?服用の間隔ややめる方法とタイミングは?

 

日本に4000万人とも言われる高血圧。
高血圧の診断がついて降圧剤を毎日服用している方も多くいます。

 

経済的負担副作用の面からもやめたいと思っていいる人も少なくありません。
今回こちらの記事では以下のことを学んでいただきます。

 

自己判断で降圧剤の服用を中止するリスク

降圧剤をやめるガイドラインは存在するのか

降圧剤の服用を続けるリスクとやめるリスク

血圧とコレステロールを安定させる方法

 

降圧剤(高血圧の薬)服用のきっかけ

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まずあなたが降圧剤を服用するようになったのはなぜですか?

 

おそらく多くの方が『健康診断で高血圧を指摘された』という理由ではないでしょうか。他には

  • 体調が悪く病院受診をした際に高血圧を指摘
  • TVの情報で心配になり念のため血圧を測定すると高かった
  • 最近息切れや胸の苦しさが続き病院に行くと高血圧だった

 

しかし一般的にはこのように高血圧が発覚してすぐに降圧剤の服用とはなりません。
それは白衣高血圧や仮面高血圧の可能性があるためです。

 

 

現在では病院での血圧測定の値よりも家庭での普段の血圧が高血圧の診断に用いられます。

 

 

そのためまずは家庭での日常的な血圧の記録が勧められます。
血圧は些細なことでも上下するため家庭での測定には正しい測定方法が必要です。

 

血圧の測定法についてはコチラを参考にして下さい↓

血圧の正しい測定方法は?左右差や時間帯(タイミング)や部位について

2016.01.22

 

このようにして正しい測定法で家庭にて血圧を家庭での血圧測定の結果、高血圧の診断が下れば降圧剤の服用が開始されます。

 

このようなきっかけで服用開始となる降圧剤。
はじめは真面目に服用していても慣れてくるとどうなるでしょうか。

 

自己判断で降圧剤を中止してしまうと……

 

服用を開始してしばらくするとだんだんと血圧が安定してきます。
ここで薬を服用して血圧が安定したからと自己判断で服用の間隔を伸ばしたり、再び血圧が高くなるまで服用を中止してしまう患者様が少なくありません。

 

しかし血圧が安定しているのは薬の効果です。

 

服用の間隔を伸ばしたり自己判断で中止すると安定していた血圧は再び高くなります。
すると血管には高い圧力がかかりっぱなしに。

 

 

ここで血圧測定を継続していれば再び薬の服用を再開する方もいます。
しかし反対に測定せずにすぐに下げれるからと安心しきっていまう場合も。

 

 

このパターンが危険です。
高い圧力により血管内腔が傷ついていきます。
この傷が原因で血管が脆くなったり、動脈硬化が起こるのです。

 

その結果、血管障害疾患にかかる可能性が非常に高くなります。
脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血、心筋梗塞、動脈硬化症など……

 

病院でも脳梗塞や脳出血を発症した方のカルテには高血圧の文字がよく記載されています。そして以前は降圧剤の服用あり。しかしここ数年は病院受診歴がない……

 

あくまで私の経験上ですが脳出血を起こす方に多いパターンです。
もちろん脳梗塞やクモ膜下出血の患者様も数多くいます。

こちらは実際に救急搬送されてきた患者様のCT画像。白い部分が出血部位です。血圧が高い状態が続いていましたが、降圧剤は服用していなかったそうです。

 

しかしやはり薬の服用は副作用の心配もあるし、経済的な負担も。
できることなら服用せずにいたいですよね。

 

降圧剤を服用しないリスク

 

まず降圧剤の服用を止めるには血圧を安定させる必要があります。
そのために降圧剤を服用しているので当たり前ですよね。

 

高血圧の定義は収縮期期血圧140以上/拡張期血圧90以上であるため、この値以下が望ましいのですが、血管には老化があるため高齢である程この範囲内に血圧を収めることは難しくなります。

 

そのためこちらであなたの年齢に合わせた血圧の値を確認してみて下さい。

血圧の正常値の基準は?30代,40代,50代,60代,70代など年齢別一覧!

2016.01.26

 

血圧の目標値はわかったけど……
どうやって下げるのよ?って話ですよね。
具体的に高血圧を改善する方法をネットで検索してみると

 

  • 降圧剤についての副作用
  • 認知症の危険性
  • 降圧剤を飲み続ける費用

 

このようなリスクや服用についてのネガティブな情報が数多くでてきます。
しかし医療現場から言わせていただくと

 

 

『血圧を高いままにしておく』
これが最もリスクが高いことです。

 

 

まずは降圧剤を服用し、血圧をコントロールしながら高血圧改善に取り組むことをオススメします。では実際にどのタイミングで薬の服用をやめるのが正解なのでしょうか。

 

降圧剤を止めるタイミング

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血圧改善に取り組んだとしてだんだんと血圧が安定してきたとしましょう。
しかしここでも疑問が……

 

『降圧剤服用しながら血圧安定させたとして、いつやめるのよ?』
『止めたとたんに血圧がまた上がるかもしれないんでしょ?』

 

そうなんです。
この降圧剤を止めることに関して明確な基準は定められていません。
日本高血圧学会のガイドラインでも

 

降圧薬治療によって少なく とも1年以上血圧が正常化した場合であっても,減量 もしくは中止すると,通常 6か月以内に血圧が高血圧 レベルまで再上昇することが多い。

休薬(降圧薬の中 止)に関する研究結果によると,休薬後の正常血圧維 持率は3% 74%と報告によってかなり異なる。

休薬 後に正常血圧が維持できた患者の特徴は,治療前の血 圧がI度高血圧,若年者,正常体重,低塩分摂取,非飲 酒者,1剤のみの服用,臓器障害がないなどである。

出典:高血圧治療ガイドライン2014

 

このような記載がされています。
つまり降圧剤をやめるためのガイドラインは存在しないのです。

 

そのため私は以下のような方法をオススメします。

 

①降圧剤を服用しながら、血圧改善に取り組む。
②血圧が安定してきたら主治医に相談
③減薬や用量の変更をお願いしてみる
④この繰り返し

 

この手順であれば安全に降圧剤を止めていくことができます。
くれぐれも自己判断での服用中止はしないで下さい。

 

降圧剤を止めるためには努力とその継続が必要です。
しかし脳梗塞や脳出血で働けない動けない状態になってしまうことよりもはるかに楽で経済的負担も少なく済みます。

 

『まさか自分はならない』

 

とは思わないで下さい。
病気になる方は好んで病気になるわけでもありません。
発症する前にそれを予想していたわけでもありません。

 

しかし降圧剤を服用しているあなたはすでにその予備軍なのです。
そのことを少しでもご理解いただければと思います。

 

高血圧は病気が原因でなければ必ず安定させることができます。
長年かけて悪化してしまった血圧がすぐに正常値に戻るなんて都合のいい話はありません。

 

それでもこのように正しい知識と方法で行えば、ほんの少しの努力で血圧を安定させることは可能です。
※実際の血圧とコレステロール値の推移が見れます

 

 

これの期間を長いととらえるか短いととらえるかはあなた次第です。

 

まずは取り組むことから始めてみて下さい。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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