降圧剤と漢方の併用は大丈夫なの?

 

このような質問が薬剤師にありました。

 

漢方は薬の服用に制限がある妊婦さんでも比較的安心して服用することができます。

 

今回はそんな漢方と高血圧についてお話していきます。

 

記事内容

降圧剤と漢方の違いとは?

降圧剤と漢方の併用はOK!ただし……

併用時に注意すべき漢方の成分

漢方だけでの血圧改善は……

 

高血圧の治療に漢方は有効?

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まず漢方薬に血圧を下げる効果はあるのか?という点についてです。

 

実は漢方薬に直接血圧を下げる効果はありません。

 

『え?じゃあ血圧と漢方関係ありませんよね?』

 

いえいえ、そんなことはありません。
漢方の考え方は体のバランスを整え、体内環境を改善することで症状を根本的に治していくというものです。

 

漢方は漢方医学独自の考え方に基づいています。
そのため血圧に作用すると言われる漢方薬でも降圧剤と比較すると降圧効果は非常に弱いものとなります。ですが、

 

高血圧からくる不快な症状を緩和し、徐々に改善してくれるという働きがあるのです。

 

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私は幼いころ病気がちでしたが、母が薬剤師であったためよく漢方を飲んでいました。子供用の薬が今ほど多くなかった時代だったのです。苦くて飲みにくかったですが、身体が楽になったことを覚えています。

 

少し話が逸れましたが、漢方薬は一つで複数の症状改善に効果があるため、症状や状態により薬の使い分けがされています。

 

降圧剤と市販の漢方薬との併用

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身体の体内環境を改善することが目的の漢方薬。
直接血圧を下げる効果はありませんが、

 

降圧剤との併用で降圧の相乗効果を期待することができます。

 

ただし、併用する場合は注意が必要です。
医師もしくは薬剤師に相談することをオススメします。。
病院で処方してもらえば保険適用となるため、経済的な負担も軽くて済みます。

 

現在では降圧剤と漢方で禁忌となる組み合わせはありません。
しかし漢方にふくまれる成分によっては注意が必要な場合も。

 

降圧剤と漢方を併用する場合の注意

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基本的に併用が絶対にダメという組み合わせはありません。
しかし漢方の中には血圧を上げてしまう成分が含まれる場合があります。

 

以下にその成分をあげておきます。

 

甘草

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日本で販売されている漢方の約7割に含まれている成分です。
その作用は緩和作用、止渇作用、アレルギー、消炎作用など様々です。

 

過剰摂取しなければ副作用の心配はほとんどありません。
過剰摂取した場合の副作用は以下のものです。

 

甘草の副作用
  • カリウム減少
  • むくみ
  • 血圧上昇

 

このような副作用が現れる場合があります。
多くの漢方薬に含まれる甘草ですが代表的なものをあげておきます。

 

甘草が含まれる代表的な漢方

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
葛根湯(かっこんとう)
麦門冬湯(ばくもんどうとう)
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

 

麻黄

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麻黄には交感神経を刺激するエフェドリンという成分が含まれます。
その作用は気管支喘息や鼻づまりに有効です。
咳止めや風薬に使用されている場合もあります。

 

麻黄は剰摂取により以下の副作用が現れる場合があります。

 

麻黄の副作用
  • 興奮
  • 眠れない
  • 動悸
  • 血圧上昇

 

こちらにも麻黄が含まれる代表的な漢方をあげておきます。

 

麻黄を含む代表的な漢方薬

麻黄湯(まおうとう)
葛根湯(かっこんとう)
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

 

しかしこれらの成分が含まれる漢方が病院にて処方されることも少なくありません。よほどの過剰摂取でなければ短期間で血圧が上昇するリスクは低いためです。

 

漢方だからと副作用がないわけではありませんが、神経質になりすぎる必要もありません。もし不安がある場合は用量なども含めて主治医や薬剤師に相談してみて下さい。

 

このように血圧をあげてしまう成分も存在する漢方ですが、高血圧改善に効果がある漢方薬にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

高血圧の症状に効果がある漢方薬

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漢方薬は普通に漢字を見てもどう読むのか3割もわかりません。
中国という感じがしますね。
以下に高血圧に関わる代表的な漢方薬をあげておきます。

 

大柴胡湯(だいさいことう)

高血圧や肥満による、肩こり・頭痛・神経症・便秘・肥満症に効果が期待できます。服用中は他の下剤は飲めません。副作用として、発疹・下痢などの軽いものから間質性肺炎・肝機能障害など重篤な症状が現れる場合があります。

そのため、体力のある大柄な方に適しています。漢方は服用する患者様に合わせて薬を選ぶということがわかりますね。

 

釣藤散(ちょうとうさん)

めまい・頭痛・肩こりや神経症に効果があります。イライラする場合にも用いられることがあります。

副作用として、食欲不振や胃の不快感の症状が現れる場合があります。

 

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

文字からして悪い風を通さずにいいものが散るのを防いでくれるといったところでしょうか。

高血圧や肥満が原因で生じる、肩こり・便秘・むくみ・肥満症・蓄膿症・発疹・皮膚炎などに効果が期待できます。

ただし防風通聖散には先に述べた麻黄が含まれるので注意が必要です。

 

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

なんかすごく分解作用が強そうな名前です。

二日酔い・めまい・むくみ・発疹・皮膚炎・神経症・更年期障害にも用いられる薬です。

イライラにも効果があるとされています。副作用として間質性肺炎・肝機能障害・腸間膜静脈硬化症などが上げられます。

 

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

苦い漢方でも桃が入るとおいしそうな気がしてきますね。

月経不順・月経痛・腰痛・便秘・頭痛・めまい・肩こりに効果があります。副作用として発疹・赤み・下痢・腹痛などの症状が現れることもあります。

 

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

もはや呪文です。知識なしに正しく読める日本人がいるのでしょうか。

こちらは動悸・不安・不眠・神経症・便秘などに効果があります。こちらも副作用として間質性肺炎や肝機能障害が現れることがあります。

 

抑肝散(よくかんさん)

イライラ・不眠・神経症・筋肉のこわばりなどに効果が期待できます。感情の高ぶりを抑える働きです。副作用として食欲不振や吐き気・下痢といった症状があります。

 

他にも様々なものがありますが代表的なものをあげておきました。

 

漢方薬にもそれぞれに特徴や副作用があるため、降圧剤と併用する場合は必ず医師や薬剤師に相談しましょう。個人的には副作用に下痢がある漢方薬は体格がよく体力のある人向けという印象があります。

 

漢方薬だけで血圧改善

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ここまでは降圧剤との併用を前提でお話してきましたが、

『じゃあ漢方だけで血圧はさがらないの?』

と思いませんでしたか?漢方薬単体ならばどうでしょうか。

 

もちろんそれも『あり』です。
ただしその場合はさほど高血圧が進行していない場合がよいでしょう。

 

軽度の高血圧であれば食事療法と漢方治療を取り入れることで、自律神経を安定させ降圧剤を服用せずに改善されることもあります。

 

仮に高血圧が進行していても長い目で見れば漢方薬だけで改善することは可能です。

 

ですが改善されるまでの間、あなたの血管はダメージを負い続けることになります。血圧改善が先か、それとも高血圧によるリスク疾患の発症が先がという博打になる可能性があります。

 

まずは血圧を安定させることを最優先にされることをお勧めします。

 

血圧の安定のために、何をしていいかわからない場合はこちらを参考にしてみて下さい。

 

 

いかがでしたでしょうか?
比較的妊婦さんや子供でも服用できるものが多い漢方薬。

 

降圧剤もしかりですが、薬とは上手に付き合っていきたいですね。


高血圧と脂質異常を『本気』で改善したい方のみご覧下さい。宣伝でもなく、販売でもなく、私が実際に行った『やり方』をお伝えします。やれば必ず変わります。

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