高血圧でも貧血になる?めまいや立ち眩みの原因と起立性低血圧の関係

先日MRI検査を行った患者様が『高血圧で貧血もひどいんです。ゆっくり起き上がってもいいですか?』ということを言われました。

このような患者様は多くいらっしゃいます。特にめまいや立ち眩みに悩んで病院受診→脳MRI検査の患者様によくみられる症状です。

しかし高血圧で貧血とはどういうことでしょうか?

そして高血圧で起こるめまいや立ち眩みとは?

 

高血圧と貧血

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わかりやすく考えるため、まずは低血圧と貧血から考えてみましょう。この2つを同じと思われている患者様も多くいます。

 

低血圧と貧血の違いはなんでしょうか?あなたは高血圧だから関係ないと思うかもしれませんが、めまいや立ち眩みに心当たりがあれば、ぜひ一読して下さい。

 

【低血圧】

低血圧とは……日本高血圧学会では高血圧の明確な定義はありますが、低血圧の明確な基準は存在しません。高血圧とは逆の意ととらえると、

 

血管にかかる圧力が低い状態のことです。

 

いくつかの原因が考えられますが、血管にかかる圧力が低いということは

 

  • 血液量の減少
  • 抹消の血管の抵抗の減少(血管の拡張)

 

 

この2つが考えられます。ここではめまいや立ちくらみの症状の解説のため血液量の減少ということにします。(低血圧症状のほとんどが脳への血液量の低下により起こります)

 

 

【貧血】

一方で貧血とは

 

血液の濃度が低いということです。

 

血液には様々な働きがありますが、主な作用は酸素の運搬です。血液の濃度が低くなると、各臓器や組織に運ばれる酸素の量が少なくなってしまいます。

 

そのため、臓器や組織が一時的な酸欠状態になってしまい、めまいや立ち眩みが起こってしまうんです。

 

低血圧は血液量の減少

貧血は血液濃度の低下

 

お分かりいただけたでしょうか?

 

 

低血圧と貧血は全くの別物なんです。

 

 

高血圧であっても血液の濃度が低いと貧血になりうるんです。

 

しかし、高血圧で血液の量が増えるなら貧血で血液濃度が低くてもカバーできるんじゃない?とも思いますよね。量より質の考え方です。

 

ここで動脈硬化がポイントになります。

 

太くしなやかな血管であれば、そこを通る血液の量が増えても急激な血圧上昇は起こりません。ですが、細く硬くなってしまった血管であれば、少し血液の量が増えただけでも血圧は上昇します。質を量でカバーしきれないんです。

 

ここまでで高血圧でも貧血になりうることはわかっていただけたでしょうか?次はあなたのように貧血ではないにも関わらず、高血圧でありながら、めまいや立ち眩みが起こる、その原因についてです。

 

 

めまいや立ち眩みの原因

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主な原因は起立性低血圧というものです。

 

高血圧なのに低血圧?!不思議ですね。わかりやすく解説していきますね。

 

起立性低血圧は寝た状態や座った状態がら急に立ち上がることで起こります。めまいや立ち眩み、ふらつき、頭痛、手足のしびれといった症状です。

 

おそらくあなたにも今までで一度は経験があることではないでしょうか?高血圧にもかかわらず低血圧が起こりうる原因は、重力に関係しています。

 

 

寝た状態から急に立ち上がると血液が一気に下半身へと移動し、脳が一時的な酸欠状態となってしまうのです。

 

【起立性低血圧の症状】

  • めまい
  • ふらつき
  • 疲労感
  • 動悸
  • 視野のかすみ
  • 失神
  • 耳鳴り
  • 頭痛      など

 

 

さらに高血圧疾患の場合、起立性低血圧を起こしやすいと言われる原因があります。

 

 

高血圧と起立性低血圧の関係

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高血圧と起立性低血圧を結びつけるもの。それは薬です。高血圧で病院にかかっているほとんどの方が服用している降圧剤。

 

勘のいい方はピンときたと思います。降圧剤とはその名のとおり血圧を下げる薬です。降圧剤にもその種類によりいくつかの作用がありますが、主に

 

血管を拡げることで血管にかかる圧力を下げる働きがあります。

 

そのような薬の作用がある状態で急に頭が高い位置に上がってしまったら、重力の影響で一時的に末梢の血管まで血液が届きにくくなるんです。ここで大切なことは重力の影響が原因ということです。現在患者様から

 

 

『インターネットで降圧剤の副作用で認知症になるって聞いたけど本当?』

 

 

という質問が薬剤師のもとに多く寄せられています。このことについてはこちらで詳しくお話ししています。正しい理解を得るためにも、ぜひ一度目を通してみて下さい。

→降圧薬の副作用で認知症になる?高血圧と2025年問題の関係についても←

 

 

降圧剤については、様々な議論があります。しっかりと目の前のリスクと副作用のリスクを把握した上で、かかりつけ医や薬剤師と相談して下さい。

 

もし病院が忙しく、診察に十分な時間がない場合は、1枚2枚ほどの手紙にして渡してもいいでしょう。あなたの不安を受け止め、病気に対して一緒に向き合ってくれる医療従事者であれば、きちんと答えてくれます。

 

いかがでしたでしょうか?

誰にでも起こりうる起立性低血圧。症状がひどい場合は失神する場合もあります。

あなたの体の状態に合わせて気を付けましょう。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

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