くも膜下出血・硬膜下出血・硬膜外出血の違いとは?頭蓋骨内の膜の話

くも膜下出血はご存知の方が多いと思います。

モデルの諏訪美緒さんや野球選手の木村拓哉さん、歌手の米良義一さんなど

多くの有名な方も発症されています。

しかし、救急病院ではくも膜下出血と同じくらいの頻度で硬膜下出血硬膜外出血も見られます。

 

頭蓋骨の膜の話

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くも膜下出血・硬膜下出血・硬膜外出血この3つの疾患の違いを理解するにはまずは頭蓋骨を覆う膜の話をしなければなりません。

 

これは簡単な話です。

 

脳は重要な臓器であるため幾重にも重なって守られています。その脳を守る組織は内側から以下の順で構成されています。

 

脳 → 軟膜 → くも膜 → 硬膜 → 頭蓋骨 → 皮膚 → 髪

 

頭部に強い衝撃を受けると、脳実質でも出血は起こりえますが、それ以上にこの膜の間での出血がよく見られます。

 

 

くも膜下出血・硬膜下出血・硬膜外出血の違い

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ではここからこの3つの違いについてお話していきます。
この3つの違いは『どの膜』と『どの膜』の間で出血が起こったのかの違いです。

 

くも膜下出血 → 軟膜とクモ膜の間で起こった出血です。

硬膜下出血  → くも膜と硬膜の間で起こった出血です。

硬膜外出血  → 硬膜と骨の間で起こった出血です。

 

ではそれぞれどのようなものが見ていきましょう。

 

くも膜下出血

くも膜の下(軟膜とくも膜の間)で起こるため、くも膜下出血です。

最も多い原因は脳動脈破裂です。今までに経験したことのないぐらいの激しい頭痛が最も特徴的な症状です。

人によっては頭痛の直前に動脈瘤が破裂する『バチン』というゴムの音が頭の中で聞こえたという方もいます。また数は少ないですが、破裂音が周りの人にも聞こえたという例もあります。

他の原因として脳動静脈奇形や頭部への強い外傷でもよく起こります。

 

硬膜下出血

硬膜の下(くも膜と硬膜の間)で起こるため、硬膜下出血です。

こちらは比較しやすいよう硬膜下『出血』という表現にしていますが、臨床の現場では『硬膜下血腫』と言います。血腫とは出血が溜まった状態のことです。

この血腫がだんだん大きくなるにつれて脳を圧迫していきます。そのため、頭に強い衝撃を受けたときは意識がしっかりしていても時間とともに意識障害が強くなっていくことが一つの特徴です。

 

硬膜外出血

硬膜の外側(硬膜と骨の間)で起こるため、硬膜外出血です。

なぜか『上』ではなく『外』なんです。こちらも硬膜下出血同様に臨床では硬膜外血腫と言われます。

硬膜下血腫と硬膜外血腫ではどちらかと言えば硬膜下血腫の方が発生頻度が多い印象です。もしかしたら扱っている病状によっては病院により差がある部分かもしれません。

 

いかがだったでしょうか?

 

クモ膜下出血・硬膜下出血(血腫)・硬膜外出血(血腫)の3つの違いはお分かりいただけたでしょうか。

 

この3つは頭をぶつけた際に起こりうる危険な疾患です。またこれらの出血や血腫は頭をぶつけた側の反対側によく起こります。もしかしたら意外に思われるかもしれませんね。

 

そのあたりのことについては次の記事で触れています。もしあなたが頭を強く打ったりしていたら一度ご覧ください。
→現在作成中←

 

また頭を強く打った際にはこちらにある症状にもお気を付け下さいね。
頭を打ったときの対応は?頭痛と吐き気やめまいが続くと脳出血の危険性

 

もしこのような症状があるときは病院へ行って検査されることを強くお勧めします。CTであれば脳の出血や血腫はすぐに診断がつくため、不安であれば一度検査されてもいいでしょう。

 

何事もないことをお祈りしています。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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