MRI検査とCT検査の違いわかります?

 

たまには専門職的なことも記事にしてみます。

 

結構MRI検査やCT検査はどこで受けても料金は同じだと思ってる方多いと思いますが……

 

機械のスペックによって料金が異なります。

 

まずはMRICTの違いをさらっと

 

まず決定的に違うのが以下の点

 

CTとMRIの大きな違い
  • CTはX線(放射線)を使った検査
  • MRIは磁石を使った検査

 

これが違います。

 

どうやって使い分ける?

 

原理が違うので画像の情報も異なります。
それぞれに得手不得手の分野があります。

 

MRIは軟部組織の抽出に優……
とか言っても眠くなりますよね笑

 

とりあえず脳での使い分けだけ記載しときます。

 

  • 脳梗塞ではMRI検査
  • 脳出血ではCT検査

 

どちらの検査でも梗塞・出血は判別可能ですが、これが基本です。

 

特に発症初期の脳梗塞はCTでの判別が難しいので、脳梗塞疑いであればMRIが間違いないです。

 

CTとMRIの特徴

 

これも結構ごっちゃになってる方多いんですよね。

 

『以前MRIの検査受けたことありますか?』って聞いて『ありますよ』って答えても、よくよく話きくとCTだったなんてこともしょっちゅうです。

 

それぞれの特徴をみていきましょう。

 

CT検査

CT検査の特徴
  • 放射線を利用した検査
  • 被ばくを伴う検査
  • 短時間で検査できる
  • 骨や出血を観察するのに適する
  • 脳卒中では脳出血やクモ膜下の発見に優れる

 

こちらはX線を利用した検査のため放射線被ばくを伴います。

 

心配される方もいますが、健康被害がでるほどの放射線量ではありません。目安として

 

1回の胸部CTでの被ばくは10mSv程です。

 

イランやインドでは地面からの放射線量が1年間で50~80mSvもあることを考えると、検査で受ける被ばく量がわずかであることが伺えます。(日本では年間2.3mSv)

 

CTは脳出血であれば発症直後に判別することが可能です。
しかし脳梗塞だと画像所見が出るまで数時間かかることもあります。

 

MRI検査

MRI検査
  • 磁石を利用した検査
  • 検査時間は比較的長い(10分~40分程度)
  • 放射線は使用しない
  • 検査中の音が大きい
  • 主に関節や軟部組織の検査に適している
  • 脳卒中では脳梗塞の発見に優れる
  • 検査室内に金属類の持ち込み厳禁

 

MRIは磁石を利用した検査のため、体への影響はほとんどないと考えられています。

 

しかし脳動脈クリップや心臓ペースメーカー、人工内耳などを体内に埋めている場合は、機器が誤作動を起こす恐れがあるため、検査できない可能性があります。(現在では条件付きで心臓ペースメーカーでも検査可能な場合もあります)

 

MRI検査ができない場合についてはこちらで詳しくお話しています。

 

 

このように化粧や刺青など一見無関係に思えるものも注意が必要です。

 

MRI検査とCT検査の料金について

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ここからみなさんが気になるお金の話です。

 

財布やバッグを購入するとき、聞いたこともないメーカーとヴィトンやグッチのようなハイブランドでは価格も品質も違いますよね。医療業界も同様です。撮影する装置のスペック(性能)により料金が異なります。

 

※以下の金額は支払い額ではありません。(年齢等により保険が適応されます)

 

CT検査の料金(装置による違い)

 

2018年時点でのCT検査料金
64列以上のCT ¥10,000
16列以上64列未満のCT ¥9,000
4列以上16列未満のCT ¥7,700
上記以外 ¥5,800

 

※列というのは検出器というCTの内部構造の特徴を表すものです。多ければ多いほど短時間で鮮明な画像が得られます。

 

MRI検査の料金(装置による違い)

2018年時点でのMRI検査料金
3テスラ以上 ¥16,000
1.5~3テスラ ¥13,300
1.5テスラ未満 ¥9,200

 

※テスラというのは磁石の強さを表す単位です。数字が大きくなるほど磁場が強くなり画質が向上します。こちらの料金は検査のみの料金です。実際の支払額については後述します。

 

どのスペックでの検査がいいの?

 

医療機器は日進月歩の分野なので、正直10年前とは比べ物にならないぐらい、画質は向上してます。

 

個人的にお勧めするのは

 

  • CTは16列以上
  • MRIは1.5テスラ以上

 

 

以上をお勧めします。
画質によっては細かい病変の拾い上げや病変かどうかの判断が難しくなる場合があるためです。特にMRIでは検査時間と画質の違いが顕著に現れます。

 

0.3テスラと1.5テスラの装置を比較してみます。脳のMRIと脳血管を撮影するMRAという検査を行った場合

 

  • 0.3テスラ → 撮影時間 45分~60分  画像処理時間 45分~60分
  • 1.5テスラ → 撮影時間 06分~20分  画僧処理時間 撮影中に処理可能

 

このように大幅に変わります。画質も大きく異なります。0.3テスラの画像が手に入らなかったため、1.5テスラと3テスラ画像で比較してみましょう。(左が3テスラ 右が1.5テスラ)

 

比較

 

末梢の血管の見え方の違いがお分かりいただけるでしょうか?

 

私が働いている病院では昔0.3テスラのMRI装置でした。現在は1.5テスラの装置ですが、装置の入れ替え前後で検査時間と画質の違いには非常に驚きました。

 

病院による料金の違い

 

装置が同じなら検査料金は同じかというと……

 

検査料金は同じです。
ただし全く同じことをしても病院によっては金額が異なります。

 

検査料金は診療報酬という厚生労働省が定めた規定により料金が決められています。ここでポイントは『検査料金は』ということです。現在の医療制度はすべて診療報酬という点数により料金が算定されます。

 

支払い金額

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診療報酬とは簡単に言うとポイントのようなものです。1点10円で計算されます。

 

上記のMRI検査ならば3テスラ以上の装置は1600点ということになります。受診の際は他にも

 

  • 【初診料で282点再診であれば52点】
  • 【電子画像管理加算420点】      → 画像をサーバーで管理している
  • 【画像診断管理加算で70点or180点】 → 画像専門医による報告書を作成している

 

 

このような診療報酬は病院の設備や規模により料金に差が生まれる部分です。ここで記述しているのは診療報酬のごく一部です。そのためこちらでも一概にこの検査を行えば支払いはいくらになりますよとは言えません。

 

最終的な金額はすべての点数を足した数×10となりますが、実際に会計で支払う自己負担金額は公的医療保険により定められています。

 

  • 70歳未満     → 3割負担
  • 70歳以上~75歳 → 2割負担(所得に応じて3割)
  • 75歳以上     → 1割負担

 

費用の目安

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以上のことを踏まえた上で診察料などを含めた費用のだいたいの目安は

 

  • 1.5テスラMRI装置  ¥7,000~9,000程
  • 16列CT装置        ¥6,000~8,000程  と考えておいてください。

 

 

詳しい金額が知りたい場合は病院の受付に問い合わせてみましょう。だいたいの料金を教えてくれるはずです。

 

 

 

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