脳梗塞夏場の発症が多いです。
毎年のように熱中症のような症状で実は脳梗塞であったとの新聞記事を目にします。

 

特に部活中の学生や熱さに鈍感になってしまう高齢者に多く、働き盛りのサラリーマンも炎天下の中の営業中に倒れてしまうという事例も目にしますね。

 

熱中症と脳梗塞の症状は似ている

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まずは最近実際にあった事例です。

高校の男子生徒が部活中に倒れて救急搬送。熱中症として病院にて対応。帰宅後、構音(言語)障害と片麻痺を両親が不振に思い、再度病院受診をしたところ、脳梗塞であったことがわかった。

 

このようなニュースがありました。

 

病院でも脳梗塞か熱中症か判断に迷うことも非常に多いです。

 

また事例とは逆で夏場に脳梗塞疑いで救急搬送されてきた方が、実は熱中症だったということも少なくありません。

 

熱中症の症状

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以下のような救急隊から搬送の一報、あなたならどう考えますか?

 

救急隊からの情報

68歳女性。1人暮らしで娘さんが訪ねたところ室温37℃の部屋でエアコン、扇風機使用せずにいたとのこと。大量の発汗。意識レベル20(大声や揺さぶりにより開眼するレベル)。構音(言語)障害あり。

 

状況や症状からまず第一に熱中症を疑いたくなるような症状ですね。
ではここで熱中症の症状を見てみましょう。

 

日本救急医学会の熱中症ガイドラインにより熱中症は症状から4つに分類されています。

 

熱中症の分類

熱失神
めまいや冷や汗、一時的な意識消失

熱痙攣
手足の痙攣や筋肉痛

熱疲労
倦怠感や嘔吐や頭痛

熱射病
不自然は言動や意識障害

 

失神や痙攣など普段では起こりえない症状が現れるのです。
このような症状の中で脳梗塞と似ている症状は主に以下の5つです。

 

熱中症と脳梗塞の似ている症状

失神
嘔吐や頭痛
不自然な言動
言葉が理解できない
意識障害       などです。

 

ここで今一度救急隊からの報告を見てみると、確かに構音障害(うまく言葉が離せないこと)は脳梗塞の症状です。しかし発見時の状況から考えるとやはり熱中症を疑いたくなります。

 

しかし、このような状況で脳梗塞を起こしてしまった場合でも熱中症が脳梗塞かを見分ける方法はあります。

 

夏場に多い脳卒中を見分けるには

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熱中症と脳梗塞。
その多くは『発症時の状況』と『症状』の2つにより見分けが難しくなります。

 

『発症時の状況』。これは夏場であれば真っ先に熱中症を疑いたくなりますよね。しかし、少し待ってください。そんなときはまずは落ち着きましょう。

 

焦っても事態は好転しません。
当事者もしくは第一発見者が落ち着いて行動することで、病院や救急隊はより正確な判断を下すことができます。

 

 

脳梗塞の症状であり、熱中症の症状ではないもの。
それは『麻痺』です。

 

 

特に左右どちらか一方に麻痺があった場合は脳梗塞を疑って下さい。
脳梗塞のチェックにはFASTという方法があります。詳しくはこちらでお話しています。

 

 

脳梗塞の前兆症状とは?チェックの方法やリスクを知って予防しよう

2016.02.03

 

このFASTにより脳梗塞が疑われる場合には必ず救急隊や医師や看護師に『麻痺』や『左右差』という単語を伝えましょう。

 

救急の現場ではそれほど発症時の状況と症状が重要視されています。100%の診断は不可能ですが、100%に近づけるための努力にご協力をお願いします。

 

熱中症で脳梗塞発症

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ここまで話してきたように、症状が似ている熱中症と脳梗塞。
しかし、熱中症をきっかけに脳梗塞を発症してしまうこともあります。

 

そもそも夏場に脳梗塞が多いのは体内の水分が汗として排出されやすいためです。発汗により水分が失われ、血液の流動性が失われてしまうのです。その結果、脳梗塞を起こしやすくなります。

 

 

つまり熱中症、脳梗塞ともに脱水がポイントです。

 

 

一度に大量の水分をとっても身体が吸収できる量は一定です。そのため少量の水分と塩分をこまめに補給するよう心がけて下さい。

 

実際に中学生でも熱中症をきっかけに脳梗塞を発症したという事例もあります。熱中症かなと思っても安易に様子を見るだけで留まらないで下さい。

 

チェックを行い、少しでも判断に迷うようなら医療機関に問い合わせる、もしくは救急車を呼ぶなどの対応をお願いします。

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