『Non-HDLコレステロール』って知ってます?
2012年から動脈硬化性疾患予防ガイドラインに導入された概念。

 

『Non-HDLコレステロール』。
どういうことかというと字のまんま。

 

全てのコレステロールからHDLを除いた値のこと。

 

結構単純な値です。
でもこの単純な値が最近脚光を浴びています。

 

今までの主役(?)は『悪玉』と名がつく『LDLコレステロール』でした。しかしここ最近は『悪玉』ではなく『善玉以外』のコレステロールという括りが注目されてます。

 

そもそも悪玉コレステロールってどう測定してるの?

 

今までのLDLの研究は計算によるLDL値を元に行われてきました。

 

実はLDLって直接測定されてたわけではありません。
計算によって出されていました。

 

なんで直接じゃないかっていうと、以前は直接測定できなかったから。
でも実は現在は直接測定ができます。

 

しかし問題はその精度。

 

ここちょっとわかりやすくするために、まずは計算式について説明しときます。

 

LDLの計算式は『F式』という式。

 

F式の計算式

LDL=総コレステロール-HDLコレステロール-(中性脂肪×0.2)

 

しかしこの『F式』。
残念ながら万能ではありません。

 

F式の問題点

 

この計算式の問題点は『中性脂肪が400以下』の場合でなければ適応されないということ。

 

なぜ計算を行っていたのか

 

先ほども書いてますが、LDLを直接測定すればいいと思いません?

 

以前は直接LDLコレステロールを測定する簡単な方法がありませんでした。

 

だから式だった。
ここはわかる。

 

でも現在ではLDLコレステロールを測定する方法はあります。
だったら測れよって話ですが、問題となるのがその精度。

 

LDLコレステロールが基準値の範囲内であれば、一定の精度は保たれます。問題はLDLコレステロールが基準値以上の高値であった場合です。

 

測定するための検査キットやメーカーにより値に誤差が生じ、信頼性が下がるんです。これは2009年の日本動脈硬化学会でも取り上げられています。

 

正直、基準値以上の場合に精度が悪いってお話になりませんよね。
なんのために検査するんだって話です。

 

LDL測定の問題点
  • F式では中性脂肪が400以上では適応されない
  • 直接測定ではLDLコレステロールが高値の場合に精度が問題 

 

そこで登場したのがNon-HDLコレステロールです。

 

Non-HDLコレステロールとは

 

Non-HDLコレステロールコレステロールとは動脈硬化の新しい指標です。

 

総コレステロールからHDL(善玉)コレステロールを除外した値です。

 

Non-HDLコレステロール計算式

Non-HDLコレステロール=総コレステロール(TC)-HDLコレステロール

 

つまりHDL(善玉)コレステロール以外のコレステロール値ということです。

 

実は前述した『F式』は現在でも臨床では使用されています。

 

しかし中性脂肪(TG)が高い場合はF式や直接測定では正確な値ではない可能性があるため、Non-HDLコレステロールを指標とする動きがあります。

 

健診や診察において診断を行う場合、今後はNon-HDLコレステロールの値が一般的になるかもしれません。

 

 

 

今回は簡単にNon-HDLコレステロールまでの流れと計算式についてお話しました。

 

次はNon-HDLコレステロールには何が含まれているのか、その具体的な内容について書きたいと思ってます。

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