脳梗塞のリハビリ期間は?回復期病院における入院日数は?

 

脳卒中を発症してしまった場合、発症後の半年間実は回復段階としてリハビリを行っていただくことになります。

 

しかしそのリハビリですが1日に限られた時間しかできないことをご存知ですか?
そして入院日数にも制限があります。

 

どの程度の期間入院できるのか、リハビリ1回あたりの時間や回数についてもお話していきます。

 

脳梗塞のリハビリ期間

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医療においてリハビリ期間というものはある程度の基準がありシステム化されている側面があります。
なかなかこのシステムがわからなければ

 

『え?ここで終わり?』

『まだリハビリ続けたいのに……』

『全然回復してないのに転院しないといけないの?』

 

という疑問を抱かれるご家族も少なくありません。
まず脳卒中発症後からの期間の区切りを見ていきましょう。

①発症直後から3週間まで   【急性期
②病状安定から3〜6ヶ月まで 【回復期
③回復期以降         【維持期

 

実は病院に入院してリハビリを受けられるのは原則として回復期までなんです。

 

病院としても患者様が回復し自立できるまでのお付き合いをしたいのですが、ベッドの数や収益の関係など難しいのが現状です。なによりも後述する6ヶ月の壁というものがあります。

 

まずはそれぞれの期間でどのような対応を行うかについてお話していきます。

 

急性期 発症から3週間

脳卒中発症直後の状態で、場合によっては症状が進行中のこともあります。

症状が落ち着いてからリハビリを開始します。
始めはベッドの上で行います。

体位変換を介助つきで行ったり、固まりつつある手足の関節を動かしたりしていきます。

 

回復期 発症後の3〜6ヶ月

ここでのリハビリがメインとなります。
急性期を過ぎ、回復期の病院へ転院する場合もあるでしょう。

回復期は回復期病院へ入院してリハビリを行うことがほとんどです。
のちほど詳しくお話ししていきます。

 

維持期 回復期以降

回復期病院の退院後のリハビリです。
回復期病院の入院期間に限りがあるため退院後の選択は環境や状況により大きく異なります。

こちらも後述しますね。

 

 

各期間の概要を見たところでここから詳しい説明に入ります。
急性期はほとんどベッドの上で行うリハビリのため割愛します。

 

回復期病院でのリハビリと特徴

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急性期を抜けると回復期に入ります。
ここからがリハビリのメインです。

 

ここでのリハビリで後遺症をどこまで減らすことができるか大きな分かれ道となります。
(脳卒中の範囲や発症部位にもよります)

 

回復期は発症後の3ヶ月〜6ヶ月までのことを言います。
この6ヶ月ということが一つのポイントです。

 

 

脳梗塞のリハビリには『6ヶ月の壁』といわれるものが存在します。
これは脳梗塞となり順調に機能の回復が認められるのは発症から6ヶ月とされているためです。

 

 

そのためリハビリにのみに視点を置いたとき、リハビリ開始は早ければ早いほどいいのです。この半年をどう過ごすのかで回復度合いは目に見えて変わります。

 

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ないに越したことはないのですが……
もしあなたが脳卒中になり後遺症が残ってしまった場合、必ずもどかしさを感じるでしょう。

 

今までできていたことができないもどかしさです。
発生場所や範囲によっては、今までの生活に戻ることは難しいこともあるでしょう。

 

しかしこの発症からの半年間を頑張れば発症直後の状態よりできることは確実に増えます。まだ投げやりになる段階ではありません。

 

リハビリ次第でADL(日常生活動作)は確実に向上します。
万が一のときのためにもこの話は覚えておいて下さい。

 

回復期病院でのリハビリ

回復期病院へは発症後2ヶ月(60日)以内であれば入院可能です。

基本的なリハビリは脳卒中発症後にできなくなってしまった機能の回復を目的に行います。

入院中は1日で1つのリハビリにつき最長1時間 1日合計3時間 数は3つまでのリハビリが可能です。

 

 

これ聞いてどういうことかわかりましたか?
何を言っているのかよくわかりませんよね。

 

少しややこしいですがなるべくわかりやすく説明していきます。
例えば行いたいリハビリが以下の4つであったとします。

 

  • 言葉を発声するリハビリ
  • 歩行するリハビリ
  • 文字を書くリハビリ
  • 立ち座りのリハビリ

 

 

入院中は1日で上記4つのうちの3つまで行うことができます。
(1日にできるリハビリは3つまでです)

 

1つにつき1時間が上限です。

 

ちなみにリハビリは1単位20分。
つまり回復期に入院中は1日9単位(3時間)まで可能ということなんです。

 

まだわかりにくいですよね?
すみません……

 

もう少しわかりやすい説明を思いついたら書き直します…
今はこれでご容赦下さい。

 

なぜこんなややこしいのかというと、診療報酬の関係です。
こちらも話すと少し長くなりそうなので別記事にします。

 

回復期病院の特徴

ここまでの点をここでまとめておきます。

  • 入院は発症後2ヶ月(60日)以内
  • リハビリは1単位20分
  • 1つのリハビリにつき1時間(3単位)
  • 1日に行えるリハビリは3つまで
  • 1日3時間(9単位)が上限
  • リハビリは毎日行える(土日祝日も可能)

 

回復期病院の入院日数

回復期病院にてリハビリを行っていても、その入院できる期間には限りがあります。
これは入院中に集中したリハビリを行い、早期機能回復と自宅復帰を目標としているためです。

 

そして先ほどの6ヵ月という期間の目安。
6ヶ月を越えると機能の回復が難しくなってしまうためです。

 

発症から6ヵ月経過すると、今ある状況でどうやって生活していくのかを考える段階です。

 

脳血管障害(脳卒中)における回復期病院の入院日数は150日以内(重度の場合は180日以内)と定められています。

 

この重度の場合とは高次脳機能障害などの基準があります。
基準にあてはまれば180日まで入院が可能です。

 

この期間とは発症からの日数ではなく、入院してからの日数です。
回復期病院を退院後は維持期に入ります。

 

では退院後はどのような取り組みがあるのでしょうか?

 

回復期病院退院後のリハビリ

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回復期→維持期となったときのリハビリは

 

  • 医療保険を使う
  • 介護保険を使う
  • 自費で行う

 

この3つの中から選ぶことになります。

 

医療保険を使う

この場合、原則月13単位を上限としたリハビリになります。
通院しながら外来にて行うリハビリです。

 

つまり週1回で3単位(1時間)を月4回といったところですね。
しかし発症年齢や発症部位によってはまだ機能の回復を見込める場合もあります。

 

その場合は主治医の判断で1日6単位(2時間)までのリハビリが認められます。

 

介護保険で続ける

こちらは介護認定を受ける必要があります。
後遺症が残ってしまった場合、ほとんどの方が介護認定の申請をすることになると思います。

 

医療保険との最大の違いは日数に限度がないという点です。
しかし介護保険は後遺症の度合いにより利用限度額が決められています。

 

保険内での金額であれば利用者負担は原則利用額の1割~2割以下です。
負担金額の割合は利用者のいる世帯年収により異なります。

 

また保険限度額が定められているため、もし限度額を超えて利用した場合は超えた分の料金は全額利用者負担になってしまいます。参考までに支給限度額を記載しておきます。

 
介護度 利用限度額/月 自己負担金額(1割)
要支援1 50,030円 5,003円
要支援2 104,730円 10,473円
要介護1 166,920円 16,692円
要介護2 196,160円 19,616円
要介護3 269,310円 26,310円
要介護4 308,060円 30,806円
要介護5 360,650円 36,065円

 

要介護5の場合だと2割負担で最大72,130円!?
と思われるかもしれませんが

 

 

高額介護サービス費という自己負担上限制度があります。

 

 

この制度を利用することにより保険内であれば最大でも44,000円の負担となります。
こちらに関しては2015年8月より適応された制度です。

 

介護認定を受けて行うリハビリには通所リハビリ訪問リハビリがあります。
こちらも要介護度によりそれぞれ利用時間や料金など異なります。

 

自費で行う

自費であるため縛りがなく日数、時間にとらわれることなくリハビリを行えます。
また自費であるため、保険を利用しながらでも、別でリハビリを行うことが可能です。

 

ただしその場合はリハビリ担当者である作業療法士や理学療法士、言語聴覚士とよく相談の上検討下さい。

 

料金も施設により様々です。『リハビリ 自費』で検索すると数は少ないですが、施設等検索することができます。高額の場合もありますが、サービス業としての側面が強いため、病院とはまた違ったリハビリを行える場合もあるようです。

 

 

まとめ

  • 医学的なリハビリは急性期回復期維持期
  • リハビリで最も効果が表れるのは発症から6ヶ月以内
  • 回復期病院への入院日数は150日(もしくは180日)以内
  • 退院後は医療保険・介護保険・自費でのリハビリ
  • 医療保険は月13単位まで
  • 介護保険は介護認定による限度額がある(超過分は自己負担)
  • 自費の場合はまだ普及していない

 

いかがでしたでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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