脳梗塞の前兆症状とは?チェックの方法やリスクを知って予防しよう

 

毎年多くの方が罹患している脳梗塞。

 

普段と違う感覚や手足のしびれなどがあると
『もしかして……』
と不安になりますよね。

 

脳梗塞の前兆

 

前兆症状については他のブログやサイトに数多くの情報があるため、こちらでは簡単にお話しておきます。

 

まず、脳梗塞には前兆がない場合が多くあります。
むしろ突然発症することの方が多いです。

 

ただ発症前や発症直前に脳梗塞の症状が現れる場合も。

 

  • 左右どちらかのしびれ
  • 真っすぐ歩けない
  • 突然言葉が出てこない
  • 突然意味不明なことを言い出す
  • 顔の表情が左右で異なる    など

 

 

このような症状は脳梗塞である可能性があります。
もちろん他の疾患が原因の場合もあるため、一概には言えませんが……

 

例えば手のしびれであれば頚椎(首)に原因があることも。
意味不明なことを言い出す場合は低血糖や高カルシウム血症、低カリウム血症なども考えられます。

 

そのため、思い込みはよくないので、病院を受診の際は可能な限り冷静に事実のみを医師や看護師に伝えるよう心がけて下さい。

 

脳梗塞の前兆?一過性脳虚血(TIA)

 

一過性の意識消失や構音障害、めまい・ふらつき、片側の手足のしびれ など、救急搬送されてきた方がこのような内容でCTやMRIの検査オーダーが出ます。いずれもTIA疑いでの検査です。

 

一過性脳虚血(TIA)とは

 

ransient (一時の)schemic(虚血性の) ttacks(発作)

 

このTIAは脳梗塞の前兆とも言われています。非常に危険なサインです。こちら読んで字のごとく、一時的に脳の一部に血液が足りてませんという状態です。

 

TIA(一過性脳虚血)とは

脳梗塞の前兆とされるTIA(一過性脳虚血)。年間を通してTIA疑いの患者さんは多くいます。

 

TIAの症状は?

f1910f04944ca0e44d12273cc0241c8f_s

TIAの症状は脳梗塞に類似しています。

 

体の片側に力が入らない

箸やペンが持ちにくい

片側手足のしびれや脱力

ろれつがまわらない

視野の半分が欠ける

片目が突然見えなくなったりぼやける

顔の表情に左右差がある

腕を前に出すと下がる

歩くと左右どちらか一方にいってしまう など

 

症状は左右のどちらかに現れます。
自分自身もしくは周囲の方がいかに気付くことができるかが大事です。TIAが怖いのは症状が現れてもそのほとんどが

 

 

24時間以内に消失してしまうことです。

 

 

症状が治まったからといって油断してはいけません。
体は様々なサインを出しています。
ここでの対処が大きな分かれ道となることも少なくありません。

 

TIAかも?と思ったらまずはチェックしてみて下さい。
下にTIAのチェック方法を載せています。

 

TIAの定義

23017dcc6d022eb539aad69a9933d766_s
しげじぃ
症状は左右のどちらかだけなのか?頭部全体の痛みは?
Dr.つるるん
TIAに関して言えばほぼ左右のどちらかだけじゃ!頭部全体が痛いときなどは梗塞ではなく出血の疑いがあるぞい

 

上記の質問が多いのでここで日本の学会での定義をお話ししておきます。

 

『TIAとは局所脳虚血あるいは網膜虚血が原因による短時間の神経症状による症状であり、通常は24時間(ほとんどが1時間)以内に症状は消失し急性脳梗塞の所見を伴わないもの』

 

とあります……
わかりにくい表現ですよね。

 

『TIAとは脳梗塞のような症状があるけど、24時間(ほとんどが1時間)以内で治るもの』
つまり何らかの原因で一瞬血流が弱まったけどですぐ再開通しましたよ。ということなんです。

 

簡単に言うとものすごく軽い脳梗塞ですね。
急性脳梗塞の所見を伴わないものとありますが、脳梗塞の所見があった時点でそれはTIAではなく、脳梗塞であるためです。

 

TIAから脳梗塞への危険性

もしTIAが発症してしまった場合、どの程度の危険性があると思いますか?実はTIA後の脳梗塞発症確率がわかっています。

 

 

TIA患者の15%~20%が3ヶ月以内に脳梗塞を発症。
そのうちの50%がTIA発症から48時間以内。

 

TIA発症後には非常に高い確率で脳梗塞を発症する危険があります。

 

 

TIA発症時に適切な対応を行えば、その後の脳梗塞を防ぐことも可能です。発症時の症状は病院で診断を行う上での重要なサインとなります。もし症状が現れた時は……

 

 

  • どの部分に異変が起きたか
  • どの程度の麻痺だったか
  • 症状はどのくらいの時間続いたか など

 

 

可能であればメモなどを取り、医師もしくは看護師にできるだけ正確に伝えられるようにしておいて下さい。

 

TIAのチェック方法

e3c9afb8fa0c923ce7c1e03647d69b68_s

なかなか医療関係者でなければTIAであるかどうかの判断が難しいこともあるかと思います。そこでFASTという簡単なチェック方法があります。

 

 → Face(顔) 

『いー』と言いながら口角を上げます。左右差を見ます。もし明らかな左右差があれば疑いありです。

 

 → Arm(腕) 

手のひらを上にして目をつぶり肩まで上げます。どちらか片方が下がったら疑いありです。

 

  Speech(言葉)

短い文章をなるべく早口で発言します。例『太郎が花子にリンゴをあげた』
もたついたり途中でわからなくなることがあれば疑いありです。

 

 → Time(時間)

脳梗塞は時間が大切です。FASTの一つでも当てはまるならば約70%の確率でTIAもしくは脳梗塞の可能性があるとも言われています。症状が落ち着くのを待つのではなく、病院へすぐに電話or救急車を呼ぶなどの対応をしましょう。

 

くれぐれも自己判断で運転して病院に行くなどは危険を伴うので控えて下さい。

 

もしもこのFASTで気になることがあった場合、その場での対応や病院での流れについてはこちらでお話しています。

 

脳梗塞の場合、治療開始までの時間が後遺症の有無や生死の分かれ目になることも少なくありません。病院到着までの対応も非常に重要です。

 

TIAや脳梗塞のリスク因子とは?

血管毒

TIAや脳梗塞の原因は高血圧と動脈硬化が最たるものです。そして高血圧、動脈硬化はともに生活習慣に直結した因子です。

 

  • 塩分のとりすぎ
  • 肥満
  • 喫煙飲酒
  • 運動不足
  • 糖尿病
  • 脂質異常
  • ストレス    など

 

特に健康診断などで

 

  • 高血圧
  • LDL(悪玉コレステロール)が高い
  • 脂質が多い
  • メタボリックシンドローム

 

と言われたことがある場合はすぐにでも生活習慣の見直しをお勧め致します。

 

まとめ

 

  • 症状は脳梗塞と類似する
  • TIA発症患者の15%~20%は3ヶ月以内に脳梗塞を発症
  • そのうちの50%が48時間以内の発症
  • TIAの症状は24時間以内に消失
  • チェック法としてFASTが推奨されている
  • リスク因子のほとんどが生活習慣に直結

 

 

いかがでしたでしょうか。
突然発症する脳梗塞ですが、TIAの症状がある場合は対処することで発症を防げる場合があります。

 

もし思い当たる節があれば、電話でも構わないのでかかりつけの病院や医療機関に問い合わせてみて下さい。最後までお付合いいただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です