糖尿病になると腎臓がやれらます。
糖尿病にかかってから腎症を発症するまでは約10~15年

 

透析導入となる最も多い原因が糖尿病腎症です。

 

仕事や生活が大きく変わってしまう透析が必要となる前に対策しましょう。

 

糖尿病はだらしない証?

 

糖尿病になった方でも合併症についてはほとんどわからないという方も多くいます。

 

というか糖尿病になるような方は正直だらしない生活をしていることが多い。
もちろん糖尿病の方が全員だらしないわけではありません。

 

しかし規則正しい生活と栄養バランスの整った食事、適度な運動をしてれば糖尿病にはなりません。(※先天的なものや病気が原因の場合もあります)

 

というのが『建前』
現代社会でそこまで健康に気を遣うのは相当の根性が必要。

 

不可能ではないけどなにかきっかけでもない限りは無理です。

 

私は糖尿病の方を非難しているわけではありません。
私の祖父も糖尿病でした。

 

そして糖尿病で足に怪我。
それが潰瘍になり、壊疽を起こし、それが原因で亡くなってます。

 

ご存知でしたか?
糖尿病の場合、足のケガが致命的になる可能性があることを。

 

何が言いたいかというと
まずは自分の病について知って下さい。

 

これは糖尿病に限ったことではありません。
血圧や脂質異常についても同様です。

 

知らないことが命にかかわることも少なくないので。

 

すいません。
話が少し脱線しました。

 

今回は糖尿病と腎臓についてです。

 

糖尿病の進行で人工透析がなぜ必要になるのか

 

糖尿病になると例外なく腎臓がダメージを負います。
最終的には、高血糖が原因で腎臓の機能が低下します。

 

腎臓の本来の機能は血液の『ろ過』。
腎臓は血液をきれいにする役割を担っています。

 

これができなくなるのはまずい。

 

だから人工的に血液をろ過してあげる必要があります。
これが『人工透析』。

 

腎臓がダメになると透析は生きるために必須な医療となります。

 

 

ちなみに透析が必要になった場合、脳出血のリスクが5~10倍になります。

このことは注意しておいて下さい。

 

 

透析とは週に3日程病院にて1回数時間、身体の血液から尿や余分な水分を抜き取る作業のことです。当然仕事やプライベートにも影響を及ぼします。

 

食べ物や飲み物も制限され、長期の旅行や研修なども難しくなっていまいます。透析をされている方には申し訳ない言い方になりますが、人生の楽しみが減ってしまうのは悲しいことです。

 

今回の話でしっかりと糖尿病腎症のリスクを理解し予防につなげていただければと思います。

 

なぜ糖尿病腎症になるのか

 

糖尿病腎症はなぜ起こるのでしょうか。
まずは腎臓の機能を簡単に。

 

腎臓の働きは主に5つあります。
いちお細かく書いてますが、飛ばして下さい。

 

1mmも役に立たないことです。

 

腎臓の働き

①血液のろ過装置

②血圧の調整

③赤血球の生産を促す

④体内の水分や電解質の調整

⑤ビタミンDの生産

 

血液のろ過装置

血液にはいいものも悪いものも様々な物質が含まれています。そんな血液をきれいにろ過するのが腎臓。血液中の老廃物や過剰な塩分を排出してくれます。逆に体に必要なものは体内に留めておくというのが腎臓です。

 

血圧の調整

糖尿病になると高血圧になりやすくなります。腎臓は塩分と水分の排出量をコントロールすることで血圧の調整を行っています。また血圧を上下させるホルモンを分泌する臓器でもあります。

 

赤血球の生産を促す

こちらもホルモンの働きになります。腎臓から分泌されるエリスロポエチン(覚える必要ありません)というホルモンにより赤血球の生産が促されます。

 

体内の水分や電解質の調整

ダイエットや健康維持でよく耳にするミネラル。体内の水分にはナトリウム、カリウム、マグネシウムなどの電解質(ミネラル)が一定の濃度で含まれています。この濃度調整を行っているのが腎臓です。

 

ビタミンDの生産

実は人間に必要なビタミンDの半分は日光浴で得られています。ちょっと驚きですよね。残り半分は食べ物がらです。腎臓はこのビタミンDを活発にしてくれる働きがあります。ちなみにビタミンDが不足すると骨がもろくなったりします。

 

 

ふう。少し前置きが長くなってしまいました。
ここからなぜ糖尿病腎症になってしまうのかについて。

 

糖尿病腎症の原因はEDの原因?!

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上記でお話したように腎臓には様々な働きがあります。
で糖尿病の何が問題かというと……

 

高血糖状態が続くと腎臓の毛細血管がダメージを負います。
高血圧や動脈硬化と同じ原理。

 

毛細血管のダメージはEDの原因でもあります。

 

詳しくはこちら。

 

腎臓のろ過機能は糸球体という毛細血管が多く存在する部分で行われています。その毛細血管が高血糖により破壊。

 

血液をきれいにろ過する糸球体が機能しなくなる
→ 排出されるはずであった老廃物が体内に残る
→ 腎不全や尿毒症

 

その結果、透析が必要な身体になります。

 

しかし糖尿病であったとしても、初期段階からしっかりと血糖コントロールを行うことにより腎臓を守ることは可能です。

 

ここからは糖尿病腎症の悪化の過程を追ってみます。

 

糖尿病腎症の病期ステージ

 

糖尿病腎症の病期ステージは以下の5つに分類されます。

 

病気ステージ

第1期 腎症前期

第2期 早期腎症期

第3期 顕性腎症期

第4期 腎不全期

第5期 透析療法期

 

自覚症状がない糖尿病腎症。
できるだけ早くどの状態であるかを把握することが大事。

 

 

早期に腎症を把握するには尿の中のタンパク(アルブミン)の値を測定することです。

 

 

糸球体がダメージをうけ、病期が進行するにつれ尿に含まれるタンパクの量が増えていきます。この尿タンパク(アルブミン)の値により上記の病期分類が行われています。

 

病気ごとのアルブミン値を書いときます。

 

腎症前期

アルブミン値が30未満(正常)

まだ糖尿病腎症が発症していない状態です。この段階では血糖コントロールに気を付けましょう。ここでしっかりと管理することができれば、発症を抑えることができます。

 

早期腎症期

アルブミン値が30~299(微量アルブミン尿)

これまでよりもさらに厳格な血糖コントロールが必要です。またこの時期から血圧が上昇してくる場合もあります。降圧治療も同時に行われます。

 

顕性腎症期

アルブミン値が300以上(顕性アルブミン尿)

厳格な血糖コントロールと降圧治療の他、腎臓への負担を考慮し、タンパク質の制限が設けられます。個人差はありますが症状としてむくみが現れます。

 

 

個人的な意見ですが、糖尿病発症からこの段階まできてしまうとなかなか改善は難しいと思います。ここに至るまでにはいくつも生活習慣を改善するチャンスはあったはず。

厳しい話ですが、糖尿病をはじめとした生活習慣病の多くは自分を律しきれない場合、その多くは悪化の一途をたどります。

もしあなたがそうであったとしたら、一度家族の顔を思い浮かべてみて下さい。今後は恐らくあなたが想像している以上の様々なリスクが降りかかってくることになります。

 

腎不全期

アルブミン値はもう関係ありません。

この状態になると糸球体でのろ過機能が働かなくなり、尿毒症やネフローゼ症候群などが起こってきます。症状としては貧血、倦怠感、手足の痛みなどです。治療法は降圧治療、低タンパク食、水分制限、透析導入となります。

ここまでくると飲食等は制限され、透析なしでの生活ができなくなってしまいます。

 

透析療法期

透析療法もしくは腎臓移植しかありません。

 

 

いかがでしたでしょうか?

糖尿病の合併症である糖尿病腎症。
現在全国の透析患者数は32万人を超えています。

 

そのうちの半数近くが糖尿病腎症が原因です。
透析を行うまでなるとQOL(生活の質)は著しく低下してしまいます。

 

糖尿病と余命についてはコチラで詳しくお話しています↓

 

糖尿病を発症した場合は早期からの血糖コントロールで合併症の予防を心がけましょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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