糖尿病神経症の症状や治療法は?メカニズムや発症までの期間について

糖尿病の3大合併症の一つである糖尿病神経症

糖尿病の慢性合併症のうち最も早く現れるのが糖尿病神経症です。

症状は様々で糖尿病の約3割ほどの方が神経障害に悩んでいるというデータもあります。

 

糖尿病神経症のメカニズム

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まずは糖尿病神経症とは何ぞやというところからお話していきましょう。

 

そもそも糖尿病とは血糖値が高くなる病気です。高血糖が神経と何の関係があるの?と思いませんでしたか?

 

 

実は糖尿病神経症のはっきりとした理由は完全には解明されていません。

 

 

いくつかの有力な説はあります。

 

  • 高血糖により神経伝達を邪魔する物質が末梢神経に蓄積するため
  • 高血糖により十分な栄養が神経細胞に行き届かなくなるため    など

 

………小難しい話ですね。こんなこと話しても誰も聞いてはくれません(笑)
しかし、多くの方が悩んでいるのが現実です。糖尿病神経症は

 

末梢の神経が障害されることで起こることが分かっています。

 

身体の神経は脊椎(背骨)の中を通っています。そこから枝分かれし全身に神経が張り巡らされています。その神経の末端を末梢神経というのです。

 

この末梢神経には3つの種類があります。

 

感覚神経

運動神経

自律神経

 

この3つの神経に障害が起こるのです。それぞれ神経ごとの症状がありますが、今回は各部位ごとの症状でお話していきます。

 

 

糖尿病神経症の症状

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神経は末梢になるほど血流が届きにくくなるため、手や足先に症状が現れやすくなります。以下に比較的初期に見られやすい症状をあげます。

 

①足の指がしびれたような感覚(左右)

②足が冷える、もしくは熱い感覚

③手足の感覚が鈍る(自覚しにくい症状です)

④足の裏や皮膚が張り付くような違和感

⑤神経痛(坐骨神経痛・肋間神経痛・腕や手の痛み)

 

上記症状が初期段階で現れることは多くあります。この段階での処置が非常に重要です。症状が軽いからと放置してしまってはこのようなことが起こる場合もあります。

 

 

症状がでてからでも初期段階であれば血糖値をしっかりコントロールすることで改善することができます。

 

 

では進行することで他にどのような症状があるのでしょうか?身体の各部位ごとの症状をあげますね。

 

顔面

  • 顔面神経麻痺(神経障害により顔の筋肉がうまく動かせない)
  • 外眼筋麻痺
  • 味覚発汗(すっぱいものを食べたときに汗がでる)

 

心臓・血管

  • 起立性低血圧(立ち上がった時のめまいや立ち眩み)
  • 無痛性心筋梗塞(無症状の心筋梗塞)
  • 脈が速い
  • 心拍変動の減少消失

 

食道・胃・胆嚢

  • 食道運動障害(飲み込みにくくなったり、胸やけ)
  • 胃排出能低下(胃の中に食べたものが留まりやすくなる)
  • 便秘・下痢
  • 胆嚢収縮能低下

 

泌尿器・生殖器

  • 排尿障害(尿に勢いがない、朝大量の尿が出る)
  • 膀胱尿管逆流(尿が腎臓に逆流してしまう)
  • 勃起しにくい

 

下肢

  • こむらがえり
  • 関節の変形

 

手足

  • しびれや痛み
  • 潰瘍や壊疽(できものができ組織が腐る)
  • 足が冷える熱い
  • 不快感
  • 無発汗

 

 

糖尿病神経症の治療

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治療の第一歩は血糖値のコントロールです。糖尿病神経症のリスクは

 

①血糖コントロールの不良

②糖尿病になってからの期間

③高血圧

④脂質異常

⑤喫煙

⑥飲酒

 

このようなものがありますが、やはり血糖コントロール不良の症例においてはかなりの高確率で神経障害が出現します。

 

 

初期~早期の神経障害であれば血糖コントロールで治療可能ですが、中期~後期の神経障害は非可逆的(戻らない)ものが多く、症状に合わせた対処療法が主となってしまいます。

 

 

主に糖尿病神経症は生活習慣の指導と血糖コントロールによる治療がほとんどです。薬はアルドース還元酵素阻害薬を用いるのが一般的です。

 

その他対処療法として下痢や便秘があれば整腸剤、痛みがあれば鎮痛剤というように症状に合わせた薬が処方されます。

 

しかし、対処療法は根本的な解決にはなりえません。やはり第一に優先すべきは血糖コントロールです。

 

 

発症までの期間

薬?

糖尿病の慢性合併症において最も早く出現し、最も頻度が高いのが糖尿病神経症です。

 

糖尿病発病~5年程の間で発生します。ここまでお話してきたように血糖コントロールによるところが大きいため、一概にどのくらいとは言えない部分もあります。しかし、

 

 

これが糖尿病合併症の入り口だと思って下さい。

 

 

ここでの対処をしっかりと行えば、不安な日々を過ごす必要もなくなります。

 

そのためにもできるだけ毎日皮膚や足の状態を観察しましょう。糖尿病神経症により感覚が鈍くなり、ケガや潰瘍に自分で気づかないことは珍しいことではありません。

 

もし異常が見つかった場合はすぐに主治医に相談して下さい。糖尿病は治りませんが上手に付き合っていくことのできる病気です。

 

糖尿病発病を機に生活習慣を改善され、以前よりも健康的で若々しい生活を送っている方もいらっしゃいます。不安や悩みがあれば、こちらのコメントでも構いません。

 

いつでもご相談下さい。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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